【樸真 · 識香録】東洋の香りが歩んできた悠久の歳月

 

天然植物から抽出された精油は、アロマセラピーの必需品であるだけでなく、香りの歴史文化においても欠かせない存在です。

古来より人々は、天然植物を焚く、研ぐ、浸す、あるいは圧搾するという方法で、香り製品を作り出してきました。

例えば、最近大ヒットしたドラマ『夢華録』のように。

この作品は、宋代の暮らしを絵巻のように描き出しており、室内のシーンでは必ずと言っていいほど「焚香とその一筋の煙」が登場します。「焚香」で焚かれているのは、まさに「自然植物」から作られた香料なのです。

宋代では、宮廷から民間まで、香を焚いて空気を清め、琴を弾き、絵を描き、碁を打つといった習慣がありました。当時の人々にとって、家での暮らし、外出、読書、来客、書画、さらには茶会に至るまで、香りは欠かせないものでした。

宋代は、街のいたるところで香りが漂う時代だったと言っても過言ではありません。

宋代の人々にとって、香を焚くことは単なる風流な飾りではなく、骨の髄まで染み込んだ生活の情趣であり、心の探求であり、さらには社交の礼儀でもあったのです。

そして「焚香」は、東洋の香りの歴史における華やかな一側面に過ぎません。

 

人類の史料によれば、香料が最も早く用いられたのは古の東洋であったとされています。

5000年前の中国では、香りは当初「燻煙」という形で天や神を祀るために使われていました。時代の進歩とともに、古代の祭祀での焚香、艾(よもぎ)を焼く燻香、思いを伝える香袋(香囊)など、多様な形式へと進化しました。宋代にアラビアから蒸留技術が導入されると、次第に香水などへと発展していきました。

 

 

東洋の香りが歩んできた悠久の歳月

1、燻煙(くんえん)

上古の時代、人々は雲霧のような燻煙を通じて、神や先祖と対話できると信じていました。そのため、不可解な自然現象に遭遇するたびに燻煙を焚き、先祖や神の力を借りて厄を払い、豊作と安寧を祈ったのです。

遠い祖先が火を操るようになり、薪を燃やす中で「自然植物に含まれる香木や樹脂」に香りを放ち精神を清める作用があることを発見しました。それ以来、人々は意識的に香木や樹脂を直接焚き、立ち上る煙で天を祀るようになりました。

2、焚香(ふんこう)

中国における焚香は春秋時代に始まり、当初は天地人神への謙虚さと敬意を表す祭祀の儀礼でした。また、諸侯の朝議においても、香は疫病や邪気を払うと信じられていたため、宮殿や議事堂では必ず香が焚かれました。

漢代になると、宮廷では衣服に香を焚き染め、虫除けや防腐に用いるようになりました。その後、士大夫から庶民に至るまで香を焚く習慣が広まり、特に宋代で最も盛んになりました。

3、燻香(くんこう)

燻香の習慣は、民間の知恵や宗教信仰に由来します。

人々は芳香植物から抽出した天然香料を、虫除けや燻焼、神仏への祈りなど、さまざまな場面で用いました。

中国における燻香は、宗教儀式以外にも、邪気を払い穢れを清める役割がありました。

端午の節句にヨモギなどの植物香料を焼く習慣は、現代の視点から見ても非常に理にかなっています。殺菌や瘴気の除去だけでなく、蚊や蝿を追い払う効果もあります。

また、古人は読書の際に書斎で香を焚くことを好みました。記憶力を高め、インスピレーションを捉え、同時に読書の楽しみを増すと考えていたからです。

4、香囊(こうのう)

香囊は、古くは香包、花囊、容臭などとも呼ばれました。

先秦時代、士大夫から一般庶民までが香るものを身に付ける習慣がありました。これは古代で最も普及したアクセサリーであり、神秘的で魅力的な香りを放つだけでなく、精神を安定させ、心を癒やすものとして愛されました。

五月の端午の節句には、室内でヘンルーダ(芸香)などの植物を焼いて虫を除け、子供に香囊を掛けて邪気を払い、病を防ぐという風習があります。

5、香水

宋代には「花露を蒸し沈めて液となす」という手法がありました。この蒸留技術はアラビアからもたらされたもので、いわゆるフローラルウォーター(植物純露)のことです。

明代には、民間で蒸留技術が熟練し、生花から純露香水が抽出されるようになりました。南方地域では「百花香水」が登場しました。

清代、文人たちは美しき女性には「国色天香(優れた容姿と高貴な香り)」が備わっているべきだと考え、麗しい女性にとって香りは不可欠なものでした。

少量の花露を手のひらに取り、肌に叩き込むようになじませたり、衣服に振りかけたりします。歩くたびに漂うその香りは、花のようで花でなく、露のようで露でない。芳しさは感じるものの、その正体は掴みきれない、実に見事なものです。

民国の時代、香水は「花露水」(植物純露)とも呼ばれました。

その香料は主に伝統的な花々から抽出され、パッケージには和洋折衷(東洋と西洋の融合)のスタイルが採用されました。初期の有名なものに「明星花露水」などのブランドがあります。

皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか?

今日、香りはもはや限られた人たちだけのものではありません。

現代の美意識や環境意識の高まりとともに、天然植物から抽出された精油の香りは、ますます多くの人々に認められ、愛されるようになっています。

休日のひととき、お部屋の中に

自分だけの植物精油の香りを置き、香りの良い果実を飾り、花を育てる……

日々香りと共に過ごし、日常の中のささやかな幸せを見つけましょう。

 

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